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このページでは舟宿にまつわるいろんなお話、屋形舟の歴史をご紹介しております。
不定期ではございますが少しづつ更新して参りますので、お楽しみください。ぜひご意見・ご感想などお寄せください。

陸(おか)にあがった舟

屋形船も陸に上がることがあります。定期的に陸にあげてメンテナンスをするためです。

船底塗装を塗ったり、整備の為の陸揚げすることを上架といいます。
今回は、5月から火曜サスペンス劇場「屋形船の女3」(日本テレビ系列:8月31日放送予定)の撮影前にメンテナンスをすることになりました。


最近は、クレーンで陸上にあげる方法もありますが、このようにレールの上にのった台にのせ、スロープに沿ってゆっくり引き上げる方法もあります。


この台にうまく屋形舟を乗せるのが少し時間のかかるところです。


うまく台に乗ると、ゆっくり引き上げられます。
だんだん舟全体が見えてきました。


このように舟底にはびっしりとフジツボなどが張り付いています。
これが結構な重さで、スピードが遅くなってしまいます。


これを取り除いて、塗料を塗り直します。塗料は船底塗料といって専用のものがあり、舟を長持ちさせ、フジツボなどがつきにくいよう塗のですが、最近は環境に優しい塗料が使われています。


舟が走り出すとある程度は落ちるのですが、 結構くっついていますね。プロペラの周りによくつきます。


舟を正面から見たところです。なかなかこの角度から見ることはないですね。
こうやって見るとサカナを正面からみた様子と似ていますね。


高圧の水でフジツボなどを落とします。
思い返すと小松屋が屋形舟を復活させた昭和52年当時は、フジツボなどがこんなにつくことはありませんでした。
少しづつ大川〈隅田川〉の環境がよくなっているということなのでしょう。


こうやって舟のメンテナンスを行います。

さて「屋形船の女3」ですが、5月から6月にかけて撮影されました。放送は8月の最終日となりましたが、どんなお話になるのか楽しみです。
今回で3回の出演となる第二小松丸の活躍もどうぞご覧ください。

2004年8月31日

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