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このページでは舟宿にまつわるいろんなお話、屋形舟の歴史をご紹介しております。
不定期ではございますが少しづつ更新して参りますので、お楽しみください。ぜひご意見・ご感想などお寄せください。

台風その後 〜2004年を振り返って〜

第七小松丸に寄せるゴミの山昨年は台風が10個も上陸しました。その上新潟にも地震が襲い、大変災害が多かったことが印象に残ります。被災地の皆様にはお見舞いを申し上げます。

台風はこの関東にも大きな被害をもたらしました。小松屋も船を舫う杭が流されてしまいましたが、おかげさまで船は無事でした。その台風対策についてはつれづれをご覧下さい。

さて、台風の後の川がどうなるか、皆さんごらんになったことがあるでしょうか? 潮の上げ下げに乗ってゴミの山がぷかぷか漂っています。
荒川から隅田川に入り込んだゴミが引き潮とともに海に向かって流れ、上げ潮に乗って逆戻りして支流の神田川などに入り込むという繰り返しです。
半端な量ではありません。これらを取り除かないと船の航行にも支障をきたします。そこで中央隅田漁業協同組合のメンバーで、川の清掃をすることになりました。隅田川の上流桜橋から、佃、月島、浜離宮、東京港内、お台場周辺まで4隻に分乗しての作業です。

清掃作業中  
ゴミのかたまりを発見。   こうしてアミですくいます。
     
大きな板まで流れてくる   船いっぱいのゴミ
こんな大きな板も流れてくるのです。   ゴミ袋で船がいっぱいになりました。

各船2時間ほどで、満杯状態。これが、すべて魚だったら大漁と言えるのですが…。
こうして集めたゴミは、ゴミ専用運搬船の海清丸に積み込み、作業は終わりました。当然ながら、こうした清掃で川のゴミが全て片づくわけではありません。

この川のゴミは、どこからくるのでしょう?

「川をきれいにしましょう」との看板が、川の傍によく立てられていますが、突き詰めれば、気にもせずに投げ捨てたガムの包み紙や、車からポイッと捨てられた吸殻、放置された清涼飲料水の缶やペットボトル、道端に置かれたゴミ袋などが、河川敷に投棄された粗大ゴミなどと一緒に、台風による大雨や強風のため、それこそ大小とり混ぜて結局は川に流されてくるのです。

「川にゴミなんて捨てたこともない」という方ほとんどだと思いますが、もう一度よく考えてみませんか?
川は海に流れ込みます。そして、それから海はどうなるのでしょう?

2005年1月21日

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