船渡御
5月、初夏のこの時期東京では三大祭の季節です。その皮切りとなるのが、神田明神の「神田祭」です。
今年は江戸開府400年を記念して、大イベントとなりました。連日様々な行事が行われていましたが、11日はお祭りのハイライト「神輿宮入(みこしみやいり)」。
小松屋のあります東日本橋二丁目の町会では江戸開府400年の記念行事として、江戸神輿宮入の「船渡御(ふなとぎょ)」を再現させることとなりました。
今回この神事に小松屋も係わることとなり、船を出しました。今後再び行われるかわからない、ということで記録として皆様にご紹介したいと思います。「ドキュメント船渡御」をご覧ください。
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- 町会の皆さんは屋形へ、お囃子の方は手前の釣り船へ乗船。
- 神輿の乗る浜町の船着場へ向かいます。
- その頃、神輿は町内をまわり、いよいよ船着場へ。
- これが神輿の乗る台船です。
- 台船へ向かいます。だんだん盛り上がってきました。
- 神輿が台船に納まりました。
- 両国橋の上では太鼓を据えて神輿の通過を待ちます。
- いよいよ出発。お囃子の船を先頭に神輿・屋形舟。カモメが先導します。
- これが、お囃子の舟。笛や太鼓の音が響きます。
- その後に続く神輿。船にひかれ進みます。その後に屋形が。
- 隅田川を曲がって神田川へ。神田川の入口には柳橋があります。
- 柳橋をくぐった神輿。色とりどりののぼりと。
- 神輿に続く屋形舟。町会の皆さんが乗ります。
- しんがりの舟。こちらには神輿の担ぎ手の方などが。
- 神田川を万世橋に向かって進む隊列。
- 万世橋は黒山の人集り。あまりの人集りに「何があるの?ひょっとしてタマちゃん?」と訪ねる人も。
- 神輿が到着です。集まった人から歓声と拍手が。
- 神輿は万世橋からなんと!クレーンで吊り上げられます。前代未聞。これが最初で最後かも?
- 無事地上に降りた神輿。神輿の周りはご覧の人集り。ここに居た方は歴史の証人!?
- ここからは神田明神まで人が担いでいきます。
- 中央通り、歩行者天国となった秋葉原の中心を神輿が進みます。
- 歩行者天国というより神輿天国となった秋葉原。
- 神輿は神田明神目指して進みます。ただし、前にも後ろにも神輿が宮入を控えています。
- やっと神田明神の鳥居までたどり着きました。たくさんの町会の神輿宮入だけに時間が…。
- いよいよ参道へ。
- 神輿も鳥居をくぐり参道へ向かいます。
- いよいよクライマックス。社殿前の随神門を神輿がくぐります。
- 威勢のよいかけ声と共に大勢の人が社殿の前へ。
- 神輿が降ろされ、拍子木が打たれます。ここで一本締め。
- 神事が執り行われ、無事神輿宮入が終了しました。
当日の天気は雨が予想される中ではありましたが、何とか天気も保ってくれました。
聞くところによると390年前つまり江戸時代に一度、神田明神の神輿宮入で船渡御が行われたそうです。
ちょうど開府の時期ぐらいのこと。これも歴史に残る祭典となったのではないでしょうか。
こうして初夏のお祭りが夏の到来を感じさせます。
お祭りの季節になると昔の柳橋界隈も大変盛り上がりました。神輿が出て、大変なにぎわいです。何より料亭街でしたからお祭りの日は料亭さんが競ってお菓子を配るのです。ですから子供たちは大喜び。「こんなに子供がいたのかしら」と思うくらいその日は近隣からも子供が集まってくるのです。
お祭りの日は大盤振る舞い。ケチケチしないのが良いところ…なんですね。
これから「三社祭」「深川八幡祭」など大きなお祭が開かれます。お祭りは確かに江戸っ子の血が騒ぎます。
2003/5/11