2009年墨堤の桜開花(まとめ)
毎年桜のシーズンは、とっても悩まされます。いつ桜が咲くのか、見頃は…など、ご予約のときにたずねられますが、こればかりはわかりません。
特にお花見を企画されるときは、開花のタイミングを見ながら皆さんの都合など調整されるでしょうから、幹事さんは大変だと思います。
私たちも見頃をバッチリつかみたいのですが、毎年毎年天候や気温に振り回されています。
そこで、せめて実際の墨堤の様子をこまめにお伝えしたいと思い立ち、桜の見頃をお知らせするページをつくりました。今回はその記録をまとめてみたいと思います。
さて、この表はここ3年間の開花の様子をまとめたものです。
私どもの「桜開花.com」のページに記録しています3年分を表にしてみました。横軸を日付で、縦軸を開花の状況です。
念のため申しますが、これは、気象庁などの発表の開花予想、または開花の発表のデータではありません。
私どもが墨堤に行った際、どれくらい咲いているかを、目測したものを表にしました。ですから少しばかり“大ざっぱ"なことをお許しください。
グラフ内にピンク色のベルトがありますがこれが「桜の見頃」です。これも独断ですが、五分咲き以上で“お花見するには申し分ない"状態とお考えください。
さて、墨堤の開花の時期ですが、これは3月の下旬くらいになってきました。開花の時期は3年ともほぼ同じで3月24〜26日の間に開花しています。
ところが、開花から満開までの日にちが2008年と2009年では1週間ぐらいずれています。これは何故でしょうか?
2009年は開花の頃、ちょうど寒かったようで、3月30日くらいに墨堤に行くとあまり咲いていない状態でした。2008年と2007年は開花から5日くらいで満開を迎えていますが、2009年は満開になるまで2週間ぐらいかかっています。
気象庁発表の開花宣言は2009年4月2日ですが、墨堤の桜は満開までには至っていません。これには温度が関係している様で、寒い日がつづくと開花が遅れるようです。
右の三つのグラフは気象庁発表の東京都・東京都内の一日の平均気温のグラフを重ね合わせたものです。ほぼ桜の開花の様子とピッタリ合っている感じがします。
振り返ってみると、2007年の4月4日は19年ぶりに東京地方では雪が降りました。開花してぐっと冷えると桜も保つようですね。
逆に2008年3月31日のように満開になって気温が下がっても、散る傾向に歯止めはかからないようです。
後は、雨や風といった要因も花散らしに影響します。2009年4月9日は風が強く、大半の花びらが散ってしまいました。
2009年は2008年の例もあり、3月の末日前後に焦点をあわせてお花見を考えておられた方も多かったと思いますが、なんと満開になったころにお花見が一段落したようでした。ですから花が残っているのに墨堤の茶店も撤去していたのは、ちょっと残念でした。
これまでは、東京ですと入社後の新人さんがお花見の場所取りをするというのが恒例でしたから、4月を過ぎて満開を迎えるというのが通常でしたが、日本中、いつもより一、二週間開花が早まっている傾向があるようです。
少しばかりいい加減なグラフですが、記録と記憶を重ね合わせるとこのような結果になりました。…でも残念ながら来年は!?というと、これも予測が難しいのです。
ただ、墨堤に通い続けていると、お花見の時期って見頃の時期にグッと寒い日が訪れます。そんな中でお花見していらっしゃる方を見かけますが、なんだか寒そうでお気の毒です。屋形船のお花見は少々寒くても暖かい中で宴会していただけま〜す。なんて宣伝してしまいました。
たかがお花見、されどお花見。私たちにとって大切な行事かもしれません。美しい桜はにこれからも悩まされそうです。
2009年7月6日