昔の写真
早いもので、小松屋のホームページを始めましてそろそろ一年になります。いろんな方に見ていただいているようで、うれしくもあり、楽しくもあります。でも皆様には楽しんでいただいていますでしょうか?
インターネットという新しい技術で懐かしいものや屋形舟を、たくさんの方に紹介できることを今大変面白く感じております。
このホームページで屋形舟の楽しさ、また歴史や思い出話をさせていただくために、アルバムをひっくり返したりしております。
昭和六年頃の屋形舟
(先々代の頃です) |
お陰で懐かしい写真が出てきて、いろんなことを思い出したり…。
皆さんに屋形舟にまつわる様々なお話ができるのも、先代達が写真などを残しておいてくれたお陰です。
振り返ってみますと、舟宿の事やいろんなことを祖父や祖母にもっと聞いておけば良かったと思ったりもします。
そこで考えますのは、昔の人たちの方が今の私たちより豊かだったのではということです。
それほど裕福というわけではありませんでしたが、私どもの祖父や祖母たちは忙しい家業の合間にも小唄を習ったり、踊りを踊ったりしておりました。
そういえば江戸時代、出島に来た外国の商人が「日本はたいへん豊かな国である。それは貧しい者でもアサガオなどの植物を買って帰る。我々ならパンを買う」といったそうです。
モノは豊富でゆたかな現代ですが、昔に比べて心豊かに暮らしているか…と考えるといささか疑問に感じます。
近頃は普段何気なく見ているものでも、時間が経つと大切な資料になることを痛感し、記録に留めることを少し大事に考えるようになりました。
2003/10/2