初つり
さて、何度か柳橋のお正月の様子や舟宿のお正月についてご紹介しましたが、このたびは「初つり」の話題です。
この羽根突きの写真は私の父(先代)と叔母の若かりし頃の様子ですが、当時を偲ばせる、いろんなものが写っています。
お正月といえば羽根突きやコマ回し、凧揚げ…でしたが、最近はそうした風景も見かけなくなりましたね。
木の電柱にオート三輪、そして日本髪を結った叔母。そしてその後ろにさりげなく写っているのが「初つり」のいわばポスターです。
今は昔の話ですが、正月二日から私たちの初仕事が始まります。当時は
「初つり」といってハゼ釣りの乗合船を出しました。
早朝の出船にもかかわらず、たくさんのお客様がおみえになりました。
川がきれいだった頃はホントにハゼもたくさん釣れて、お客様も喜んで帰ったものです。
私どもはその準備に追われます。確か暗いうちから、船の準備等を始め、朝食用、昼食のお弁当のため、竃(かまど)で何升も御飯を炊き、鮭を山ほど焼き、ぬかづけの漬物を切り、弁当用のたくわんを切り…
それこそ、大忙しでした。多分、朝7時とか、7時30分とか出船だったと思います。
この初つりが終わると少しホッとしたものですが、年末年始と忙しい思いをしたものです。
最近は少しばかりのんびりしたお正月を迎えられるかなあ…と思っておりますが、どうなりますことやら...。
2005年はどんな一年になることでしょう。
また一年いろんなことをここでご紹介して参りますので、ぜひお立ち寄り下さいませ。
2005年1月1日