屋形船に乗って東京マラソンを応援しよう(2)
-東京マラソン2009後記-
速い、カメラも間に合わないほど、とにかく速い!
「ハッ、ハッ」と息づかいが聞こえ、一番手は、あっという間に通り過ぎていきました。カメラを連写モードにしておくべきだったと悔やむも遅く、後ろ姿に声援を送ることになってしまいました。
流線型の競技用車いすを目の当たりにして、そのスピード感に圧倒されて調べてみると、フルマラソンでの車いす男子ランナーの最高タイムは、1時間30分台と知りました。
そして10時40分頃でしょうか、東日本橋の方から先導車が見え始め、人々のどよめきがどんどんこちらに向かってくると、招待選手たちが一団となって現れました。
昔は東京女子マラソン、今は箱根駅伝を沿道で小旗振りつつ応援する隠れマラソンファンとしては、血が騒ぎ…力強く、美しいフォームに見惚れ、声も嗄れるほど声援を贈ることになってしまいました。
既に25kmを越しているのに乱れのない先頭集団の走りは、決して無理をしているのではないのでしょうが、迫力があり、すごいのひと言につきます。
それからは、テレビで観戦して見知っているランナーも次々現れ、チラシ配りも忘れて?応援にかかりきりになってしまいました。
先頭集団は、浅草で折り返し、反対車線を走り抜けたのも速かった。浅草橋から雷門まで歩けば、往復小一時間は掛かるのに、あっという間。
正午頃には、あれだけ広く見えた道路が一般ランナーで大混雑状態。
普段は途切れることのない車でいっぱいの浅草橋が、色とりどりのウェアーに身を包み、着ぐるみ着用のランナー、派手なカツラを被るランナー、お揃いの目立つ衣装を着込んで団体で走るランナー等でお祭り騒ぎ。
テレビで見かける人たちも走る。外国の人たちも走る。年配の人たちも走る。
沿道では、たくさんの人々が拍手で迎え、「がんばって!」と声をかけ、友人を見つけて手を振り、写真を撮り……
3万人ものランナーと応援する多くの人々で、江戸通りが車道も歩道も埋めつくされ、人波が揺れ、うねり、何とも言えぬ熱気に溢れました。とはいえ、小雨は降り、寒風吹きすさぶ天候。浅草橋脇の公衆トイレ、臨時トイレもランナーたちで行列ができ、つくづくこの天気が恨めしい。
遅い昼食をとり、凍えた手をさすり、やっとひと息。午後からまた、乗船案内を配り、説明をして乗船場に誘います。
「なぜ、無料で屋形船に乗れるの?」
「往復できますか?」と質問を受け、お話すれば、喜んで乗船されます。ただチラシを渡すだけだと、ゴミになりかねませんが、やはり説明が大事ですね。チラシ配りの難しさも骨身にしみて分かりました。
午前10時から、1時間ごとに午後3時まで屋形船の乗船者数、約200名。
家族連れ、友人グループの笑顔が弾けます。
大規模な交通規制の道路で、車の移動は難しい状態ですが、屋形船で行けばのんびり45分で、お台場パレットタウンに到着します。
2009年2月4日