江戸風鈴の音
蒸し暑い日が連日続き、寝苦しい夜に寝不足が、体に堪えていないでしょうか?
実は、小松屋の店内にはクーラーを設置していません。
道路から、階段を3段上がった所に店がありますので、クーラーをつけて店を閉め切ると、訪れる方や、お客様が入りにくいのではないかと、考えての事なのですが…
しかし、暑い!
正面に、簾(すだれ)を掛け、窓も開け放していますが、鰹節で出汁をとって天つゆを作り、麦茶を煮出したり、枝豆を茹でたりすると、店内の温度は、ますます上がります。
そんなとき、風鈴の涼やかな音が…
ふっと汗を拭い、ほんのひとときとはいえ、風を涼を感じることができます。
この江戸風鈴の音は、ガラスの下の口の部分がぎざぎざになっており、ふり管が触れるだけで鳴るようになっています。
面白いことに、ぎざぎざのちょっとした違いなのでしょう、風鈴の音がそれぞれ違うのです。
いろいろ音を聞き比べ、落ち着いた低音?の風鈴を求めました。
それにしても音階が作れそうなほどでした。
夕方、舟に乗船なさる方が来られる頃には、
川風に誘われて、涼やかな音色がお出迎えします。
もちろん、屋形舟には冷房完備していますが、
あえて冷房を入れず、窓も雪見障子も開け放して、川風で涼をとるのも一興です。
2005年8月13日
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