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このページは「屋形舟今昔」のトップページのコーナー『つれづれ』のバックナンバーをまとめています。

2009年九月のつれづれ

食欲の秋とは言え…

アゲハの幼虫がムシャムシャ穏やかな秋晴れの続くこの頃。

草木にたっぷりと水遣りをして、紅葉、落葉にはまだ遠い瑞々しい時季。落ち着いた様子の緑も良いものだとほっとしていました。

けれども、ふと違和感を覚え、何が違うのかと、じっくり見てみれば…

紫陽花の間に咲いていた2本の小紫、その美しい紫の実、葉もすっかり無く、あっけに取られて、何故?と考え込んでしまいました。枯れた訳でもなく茎はしっかり立っているのにと、手を伸ばし調べていると。

写真の幼虫に、もう少しで触ってしまうところでした。

周りの葉と同系色のため、さっぱり気づかなかったのですが、小紫の茎に留まって、葉をまさに食べているその時でした。

ぎょっとしつつ見ていると、その食欲の凄まじさには圧倒されます。

「ムシャムシャ」と音が聞こえてきそうなくらいの食べっぷり。

この勢いで、ずっしり付いていた実も葉も下から順番に食べつくしてきたのでしょうね。

調べたら、アゲハチョウの幼虫でした。

体長が通常の2倍以上もある12、3cmもある大きな幼虫。炭バサミで取ろうとしても茎にしがみついて離れないで、まだ葉を食べている様子には、正直げんなりするものがありました。紫陽花や万両には見向きもせず、美しい小紫のみ全滅させるとは何なのでしょうね?

幼虫ごと茎を切り、柳の葉を切った場所に持っていきました。

その後、どうしても気になり見に行きましたが、見つけることはできませんでした。

食欲旺盛のアゲハチョウの子はどこに行ってしまったのやら。

2009年9月25日
純


夏が過ぎ…

空に虹。あっという間に夏も往き、そろそろお月見が楽しまれる時季となりました。

今年の夏を振り返れば、

東京の朝夕は、真夏の間も涼しく、昨夏に比べても随分としのぎやすく感じましたし、8月のお盆が終えた頃からは、肌寒いくらいの夜も続きました。

過ごしやすいとはいえ、日照時間が少なくなるほど雨の多かった今年。集中豪雨による大変な災害に襲われて、為すべくも無く呆然と立ち尽くす被災地の報道写真を見ては、自然の驚異に打ちのめされる気がしました。

ただ悪い事ばかりではなく、素敵な自然現象も見られました。
気づかれた方も沢山いるでしょうが、写真のような虹が何度も空に架かっていました。

見知らぬ人から「虹が出ていますよ」と教えられて、「すごい!」と立ち止まり空を見上げ、また、通りすがりの人に教えては、誰からともなく携帯電話で写真を撮り、何人もで見ていれば、運転中の車まで止まり撮影し始めたのには、驚きました。

鈴虫の音が鳴り響く今日この頃、風はすでに秋の風。短く思われた夏でした。

2009年9月4日
純

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