柳もさっぱりとして…
神田川沿いの柳橋から、浅草橋の間までの川岸(中央区側)に、柳が植えられています。
この数本の柳で、神田川沿いの趣きをより一層深めていると思います。
例年、隅田川花火大会の直前に、長くなった葉や枝を切り落としますが、先日、今年2度目の伐採がありました。
葉が茂りすぎて、遊歩道も歩きにくいほど、下に垂れ下がっていました。
写真は、その作業の様子です。
手前の2本の柳は、ちょうど、ばっさりと伐ったばかりのため、その先の茂りに茂った柳と比べると、随分とすっきりしました。
ところで、「柳に風折れなし」「柳に風」など、時々聞く言い回しですが、
柳が風になびくように、逆らわず穏やかに あしらうという意味。
面白いことに、英語での慣用表現を見てみると、「風」の他に、「柳に雪折れなし」と、StormとSnowの2種類がでてきます。
私自身は、先の二つの言い回ししか普段は使わないので、早速、広辞苑で調べてみました。
「柳に雪折れなし」
柔軟なものは堅剛なものよりも、かえってよく事に堪えることのたとえ。
やはり調べてみるものですね。聞いたことがあるような、ないような。
しなやかでもあり、また強くもある柳のイメージそのものですね。
しかしながら、私は知っています。
かわいそうにも、台風でもないのに、風向き次第で、根から倒れてしまったり、枝が折れたりしまうことを。
昔の柳と種類が違うのか、弱くなってしまったのか、それとも乱立するビルによる風のためなのでしょうか?
確かに以前より、柳が、風に弱くなってしまったようなのです。
「柳に風」との言葉どおりになっていてくれれば、うれしいのですが、「がんばれ!」と、見守ることしかできません。
2007年10月18日
▲頁上へ