やっと晴れた東京です
神田川を流れゆく散った桜の花びら。
川一面をピンク色に染める花流れを、今年も楽しみに待っていました。
けれども、同時期に咲き誇り、散る時季もいっしょでなければ、昨年のような見とれるほどの花流れにはならないようです。
少しづつ、しかし、長い日数をかけて、花びらは流れていきました。
東京の桜は、開花は早かったものの、桜の樹の個性とでもいうのでしょうか、満開になるのも、散るときも、一本一本かなり違ったようで、不思議な感じを受けました。
天候による影響がかなりあったのでしょう。
台風並みの強風が吹いたり、強い雨に打たれ、花冷えというには寒すぎる日も続きました。
やさしい桜の花が、それでもぱっと散らずに咲き続けたのには、驚くばかりです。
今回の写真は…
先週、北陸・北海道地方に季節はずれの雪を降らせた前線が東京をかすめて通過する時に、とった対策のひとつを撮影してみました。
これは、台風対策のひとつでもありますが、春先の大潮の時期にも、潮位が高くなる事と、風を警戒して行うのです。
幸いにも何もなかったので一安心。
完全に階段を外して、吊り上げるとこのような状態になります。
今年の天候次第で、この階段吊り上げを何回か、することになります。
穏やかな年であることを祈るばかりです。
2006年4月17日
水仙もきれいに咲きました
冷たい雨が降り続けた昨日の東京。
4月とは思えないほどの寒い一日でした。
桜の花散らしの雨になってしまったのでしょうか?
いえいえ、まだ桜は咲いています。
今年は、桜の散るときが例年より遅いような気がします。
台風並みの風に吹かれても、強い雨に打たれても、かなりの寒さにも負けない、しっかりとした?桜です。
春咲く花と言えば、
儚げな桜の淡いピンクの花も、もちろんすてきですが、すっくと頭を持ち上げて鮮やかな黄色の花を咲かせる水仙もいかがでしょう。
小松屋の軒先に、らっぱ水仙が2輪咲きました。数年前に植えたものの、なかなか咲かなかったのですが、今年は見事、花開きました。
泉に映る自身の姿に恋をして、来る日も来る日も見続け、いつのまにか一本の花 水仙になってしまった美少年。
ギリシャ神話に出てくる有名なお話です。
これから「ナルシスト」(自己陶酔・うぬぼれ屋さん)という言葉ができました。
ところが 、よく調べてみると…
先に書いた話だけではなく、その前の話があり、その話が何とも切ないやら、哀しいやら…
ギリシャ神話は、神様のお話にしては、感情の激しい神様が多かったり、残酷だったりしますが、この話も例にもれなかったのです。
花を見ていて、ぴったりの俳句を見つけましたのでお届けします。
「水仙の 花の高さの 日影かな」
河合 智月
2006年4月6日
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